風は銀河より来て、僕らの背中を押して行く
こんにちは。
今日も懲りずにプリステの話をしようと筆をとった次第なんですが、なんかもう纏まらなくてですね…。この間より読みにくくはなると思いますが、お付き合いいただけると幸いです。
まず、プリステは人生です。
何言ってんだこいつ、と思ったあなたはプリステを観に行っていないんじゃないかなって思います。冗談抜きで。
プリステは、私たちがいる世界にキャラを落とし込んでくれています。誰しもが観客となって、彼らの熱いストライドを応援することができるのですから、それだけでも稀有な体験です。
舞台だけでなく客席を走り抜けてくれることで、私たちは選手の息遣い、汗、そしてその風を感じることができるわけです。これは、普通の舞台では滅多にあり得ないことだと思います。
その世界を生きるキャラと同じ時間と空間を共有して、それを同じように消費する。これほど贅沢なことが他にあるのでしょうか。違う次元に生きている彼らと、ほんの少し、その一瞬だけをともにできる。プリステは、誰かの人生の場です。
「生きててよかった」
プリステは、そう心から思える舞台です。生きててよかった、生まれてきてよかった。そんな風に世界は愛を振りまきたくなるほど、幸福感に溢れます。こんな素敵な舞台を生み出してくださった運営様ならびにキャストの皆様には感謝してもしきれません。
東京千秋楽、誰が何を言うわけでもなくスタンディングオベーションが起きて、周りからは鼻をすする音と拍手しか聞こえなくなって。キャストの皆様が嬉しそうな顔で舞台上に出てきてくださってくれたこと、その景色を一生忘れることはないでしょう。
生きるということは困難です。毎日は選択の連続で、もう二度と戻ることはできない。
その中で、キャストの皆様も運営の皆様もこの舞台を選び取り、この役を選び取り、この仕事を選んでくださった。その事実が、どうしようもなく胸を焦がします。
舞台は瞬間芸術で、奇跡の積み重ねです。毎公演、何かしらの変化は生じます。生きているんですから当たり前です。そう、生きているんです。
こんなにも生きていて、呼吸があって、生のきらめきに溢れている物語は滅多に観られないと思います。まして、その一員になることができるなんて。
たくさんの人の人生が重なって、その奇跡の一滴をともに過ごすことができる。
プリステは、やっぱり人生です。
「私、ストライドだーいすき!」
「ストライド、すっげーすき!」
「一人で速くなったって意味がない」
「もう足手まといは嫌なんだ!!!」
「ヒースくんが本当に望んでたのは!」
「遅えんだよ、恭介!」
「ありがとう。俺とストライドを繋いでくれて」
今でもありありと思い出せます。尊い青春の、命を削った誰かの叫びを。
「俺は、このメンバーと、EOSに行く!」
「手前の仲間くらい手前で守りな!」
「お前は、俺たちがどんな想いでお前を見ていたのかを知らない!!」
そこに至るまでの想いを載せた、彼らにしか言えない言葉とできない走りを。
「勝たせたかった」
「勝ちたかった」
「悔しいなあ」
「おめっとさん!!!」
「泣くな!」
勝ち負けの世界だからこそ、受け継がれる熱い想いがあります。泣かなければ受け入れられない想いがあります。
生きていくのに苦しくなって、狭い空の下で地を這うように息をする。そういう日常に嫌気がさしたなら、どうかふらりと劇場へ。
あなたの人生を変えるかもしれない、そんな真夏の風がそこに吹いています。
空は青いですか?風は吹いていませんか?
苦しくて苦しくて、退屈で。
人生ってつまらないと思っていませんか。
どうか、ここへ。プリステを観てください。
そして終幕後、あなたにもう一度問いかけてみたい。
空は青いですか? 風は吹いていますか?
あなたの背中を押すのは、あの夏から繋がれた彼らの想い。
舞台が、生きるのに必要とは言えません。
それでも、私は確信を持って言えます。
これが人生です。
空は青いんです。風は吹いているんです。
世界は、人生は、美しいんです。
だからどうか、プリステを観てください。
そして泣いて笑って、心から叫んでください。
「生きててよかった!」
プリステだいすきです、ありがとう。